電波女と青春男
ネタバレがあります。ご注意ください。
また、酷評しています。
この作品を好きな方は、この感想を読んではいけません。
この感想を見て、気分を悪くされてしまっても、ご容赦ください。
- 作者: 入間人間,ブリキ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/01/07
- メディア: 文庫
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GOTHと評判な前作(私的にはどちらかというと空の境界だったけれど(というか最近読んだ幽式のほうがよほどGOTHっぽいと感じた))は、2巻で挫折。正直、地の文が、これっぽちも楽しくない。回りくどい云々の問題ではなく、意味があるいかないかの問題。意味がないのであれば、それが面白いか面白くないかの問題。言葉遊びのようなものが、多分に混じっているのだけれど、正直なところ、変換キーを押したら一覧に出てきたから使ってみた、的な感じしかしない。はっきり言って、語彙不足。ありふれているという言葉の代名詞になってしまいそうなほどに、いつの時代のどこにでも存在していて、誰が何をしていても考えられてしまう程度の言葉遊び。どこぞの戯言遣いの二番煎じにすらなっていない。なりきれてすらいない。ただただ冗長な作風に拍車をかけているだけしかない。まあ、月刊木綿、は、なかなかになかなかだったとは、思うけれど。
…基本的に悪い部分の所感を書いてから、良い部分の所感を書くようにしているのだけれど、後者の部分が見つからない…とりあえず、青春ポイントを始め、設定が何の役にも立っていない。ただあるだけ。また、ネタにしろギャグにしろ、存在感がない。普遍的すぎる。ある意味、滑っているネタよりも、始末が悪い。また、ヒロイン候補の数が多すぎる。ただでさえ、主人公の独白部分(この作者だと毒吐く部分とか言うのだろう…)が長すぎるというのに…そのため、ひとりひとりが中途半端すぎる。影が薄すぎる。しかも、キャラの言葉使いが、被りすぎている。なので、どのキャラにも何の感情も湧かない。なんという負の連鎖。
I can not fly
冗長として、何も進んでいなかったのに、急激に加速するラストに唖然。何か、色々御都合主義的すぎる。どこぞの神様の御都合主義を見習ってほしいものだ。中身がなくとも、文章だけで楽しめる作家は多々いるけれど、この作品は、そのスタート地点にすら、立てていない。もし仮に、軌跡を起こせる宇宙人がいるのだとしても、私がこの作品に良い所感を抱ける日は、来ないのだろうと思う。だから