とある飛空士への恋歌5

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とある飛空士への恋歌 5 (ガガガ文庫)

とある飛空士への恋歌 5 (ガガガ文庫)


え。。。これで完結?さすがに駆け足すぎるのではないだろうか。なんて思ってしまう。唐突にでてくるナナコの手記。クレアと等価であるはずの空族の皇子の存在意義の無さ(個人的には皇女にしてカルエル争奪戦に参戦して欲しかった^^)。単なるファンサービスに成り下がってしまった、シャルルとファナ。カルエルの意味不明な演説と、何故か熱狂する民衆。そしてなにより、聖泉突破にここまで時間をかけたのにもかかわらず、数ページで終わってしまう空の果ての謎。そこで取ってつけたように出てくる「踊ろう」。と、まあ、他にも色々あるのだけれど、さすがにこのラストはないのではないだろうか。どう考えても、物語りはまだ半分。追憶での余韻は欠片もなくて、単なる投げっぱなし感しか残らなかった。さすがに、クレア奪取のエピソードを丸々読者の想像に任せるなんてありえないのではないだろうか。。。

歌えない恋の歌もある

このフレーズについてなのだけれど、本作の中途半端さ加減からして、作者が自由に作品を書かせてもらえないことを嘆いているようにしか感じ取れないのだけれど。。。この中途半端さにガガガ文庫の限界を見た気がする。。。