偽物語

偽物語(上) (講談社BOX)

偽物語(上) (講談社BOX)


ページを繰る手が止まらない程に面白い。とまではいかないけれど、それでも、時間を見つけて読みたくなってしまう程には、面白い。嘘。かなり優先順位高めだった。とても面白かった。というか、こんなにも遅々として物語が進まないにもかかわらず、こんなにも飽きもせずにさらりと読めてしまうとは…相変わらず、恐ろしい。ここまで突き抜けていれば、ストーリー性なんて、あってもなくてもどっちでも構わないとさえ思える。まあ、ないのだけれど…

あれ?羽川って、こんなキャラだったっけ…何か前と比べると、途轍もなくつまらなくなっている気が…まあ、その分、八九寺がパワーアップしているので、特に問題があると言うわけでは、ないのだけれど。とはいえ、この辺は、好みの違いなのだろう。それでも、姉妹微妙…特に今回メインであるはずの、でっかい方。覆輪かけて微妙。まあ、次の、ちっちゃい方、に期待。

200パーセント趣味で書かれた小説です

さてと、次は何パーセントになるのやら。とはいえ、次巻で最後らしい。どこぞの王子ばりに、斜め上を行く西尾維新のことだから、何パーセント、なんて普通にくるのではなく、今までのは伏線だった、と言わんばかりに、ここですらも、思いもよらないような、言葉遊びを仕掛けてきそうだ。あと、あとがきは相変わらずだった。もう新作が出ても、あとがきは読まないかもわからん。