ブルースカイ・シンドローム

ネタバレがあります。ご注意ください。

酷評しています。

この作品を好きな方は、この感想を読んではいけません。

この感想を見て、気分を悪くされてしまっても、ご容赦ください。


…大賞? 何か全てが中途半端な感じがする。そのように感じた部分を挙げていったら切りがないくらいに。序盤から終盤まで波なく進んでいく。何でピンチの場面とかで、こんなにも緊張感も焦燥感も感じられないのかが謎。何かあれば超科学で解決、だからだろうか。あとキャラが…全てのキャラに言えることだけれど、行動が行き当たりばったり過ぎ。軸になっているものがよくわからず、随時情緒不安定。まあ、それすらもアレの影響なのだとするのならば、何も言うことはないのだけれど。リアンとか何で登場したのかよくわからないし…

4章のコロニー落下の危機の部分。あれだけ会話して、シレンの部屋に移動して、また会話して、絶対5分をオーバーしているだろう…というか、シレンの能力が全体的に微妙…特に説明なく、何でもこなせる。頭がいいから、未来なのだからこのくらい出来るようになっているだろうから、という理由なのだろうから、萎える…SFというと、読んでいるのが嫌になるくらい、説明やら薀蓄やらが盛りだくさんだけれど、本書にはまったくと言っていいほど、それがない。とりあえずそういうものである、で済ませ過ぎ。

そしてラスト。こんなバレバレなラストがあっていいのだろうか。ネタバレを考慮して感想を書く必要がないくらいだ。あまりにバレバレなので、どんなミスリードを誘われているのかと思って読んでみれば、本当にそのまんま。まあ、それはそれで、裏をかかれたと言えなくもないのだけれど…

とはいえ、これだけではあれなので、本書の良かった部分を探してみた。えーと、表紙かな…