ゼロの使い魔14

若干酷評しています。ご了承ください。


ラノベという枠内の中にぴったりと納まっているような作品。相変わらず読みやすい。けれど、相変わらず記憶に残らない。この巻で何があっただろうか。覚えているのは、大味なだけの戦闘シーン、予定調和としか思えない展開。王道と言えば聞こえはいいけれど、うーん。助けてアンパンマーン、が痛快に感じなくなったのは、歳のせいだろうか。それでも、やっぱり一本道すぎる。以前何回か書いたけれど、先の展開が読めてしまうというのは、作者自身がネタバレをさせているようなものだ。緊張感が、微塵もない。どうせ〜なんだろ、と思っている部分が、実際にその通りになってしまう。必殺お約束。それを裏切って欲しいのに。だからこそ、それを補えるだけの何かが欲しい。私にはそれが見つけられなかった。この作者は、12巻3話目のようなラブコメが一番面白い。13巻や14巻のような展開を書くには力不足な感じ。ただ、なかなか評判がいいようなので、私がずれているだけなのかもしれない。

まあ、とかなんとか言いつつも、次巻も読むのだろう。そこが不思議。虚無の魔法かも。