ゼロの使い魔14
若干酷評しています。ご了承ください。
ゼロの使い魔14 水都市(アクイレイア)の聖女 (MF文庫J)
- 作者: ヤマグチノボル,兎塚エイジ
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/05/21
- メディア: 文庫
- 購入: 10人 クリック: 63回
- この商品を含むブログ (96件) を見る
ラノベという枠内の中にぴったりと納まっているような作品。相変わらず読みやすい。けれど、相変わらず記憶に残らない。この巻で何があっただろうか。覚えているのは、大味なだけの戦闘シーン、予定調和としか思えない展開。王道と言えば聞こえはいいけれど、うーん。助けてアンパンマーン、が痛快に感じなくなったのは、歳のせいだろうか。それでも、やっぱり一本道すぎる。以前何回か書いたけれど、先の展開が読めてしまうというのは、作者自身がネタバレをさせているようなものだ。緊張感が、微塵もない。どうせ〜なんだろ、と思っている部分が、実際にその通りになってしまう。必殺お約束。それを裏切って欲しいのに。だからこそ、それを補えるだけの何かが欲しい。私にはそれが見つけられなかった。この作者は、12巻3話目のようなラブコメが一番面白い。13巻や14巻のような展開を書くには力不足な感じ。ただ、なかなか評判がいいようなので、私がずれているだけなのかもしれない。
まあ、とかなんとか言いつつも、次巻も読むのだろう。そこが不思議。虚無の魔法かも。