傷物語

ネタバレがあります。ご注意ください。

傷物語 (講談社BOX)

ぼくはそれを、誰にも語ることはない

えーっ。そろそろ語らなくてはなんちゃらーって、その義務がなんちゃらーって、言っていたではないか。それとも、語らなくてはならない部分と、語ることはないという部分、それらは別のものなのだろうか。だとするならば、阿良々木暦の心の中には、まだ隠されていることが、あるのだろうか。あの苦い結末に、別の意味が、あるのだろうか。まあ、いいか。というか、阿良々木暦が隠さなければならないことは、委員長への行為だ。とはいえ、語られなかったら私が困るのだけれど…それにしても委員長…roomの綾さんもびっくりですね。と、言いたくなるくらいのキャラになっている…あれは委員長の中の委員長ではないだろう。いや、だからこそ、なのだろうか。まあ、いいか。しかし、あれだけアニメ化の宣伝らしきものをしているにもかかわらず、あれだけ主人公補正がかかっているのにもかかわらず、あれだけご都合主義的な展開だというのにもかかわらず、特に嫌悪感を抱くことがなかった。これも才能か…