とらドラ7
ネタバレがあります。ご注意ください。
- 作者: 竹宮ゆゆこ,ヤス
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/04/10
- メディア: 文庫
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何事もほどほどがいいのに。ここ最近、出だしの部分が過剰すぎる。何か最近パワーが落ちてきたな、と、以前どこかで書いたけれど、これが原因か。まあ、落ちてきたのではなく、私がついていけなくなっただけなのかもしれないけれど…落ちてきていたのは私のパワーか…ただ、本当に、狙いすぎだろ、とか、あざとい、とか、しつこい、などと突っ込みたくなるような部分が多すぎる。特に独身。次いで春田。コメディの部分で少しも笑えなかった…可能ならば、もう少しナチュラルな展開にしてほしい、かな。
また、後半部分は、やっと来たか、な展開。作者が最初からこのような展開にしようとしていたのかはわからないけれど、これは…まあ、他の感想サイトさんで多々言われているので割愛しよう。というか、亜美…この間読んだ断章のグリムを思い出した。しかし、ここまでくると本当に作者のさじ加減一つでどのような展開にもなるな。期待しよう。
もはやデフォルトとなっている、コメディ→シリアスという構成。このギャップに若干、違和感を覚える。何か噛み合っていないような、何かが浮いているような、そんな感じ。もしかして、そんなちぐはぐな構成も、実は計算してあるものなのだろうか。彼らのちぐはぐで不安定な心境を、映しだしているのだろうか。
だから壊れたって泣くことはないのだ
壊れたクリスマスツリーは何を象徴していたのだろう。ファールボールなんかで壊れないような、はね帰せるような、そんなのアクシデントでもなんでもないかのように乗り越えられるような、振舞えるような、そんな彼らになれることを祈って――――