生徒会の三振

ネタバレがあります。ご注意ください。

また、酷評しています。

この作品を好きな方は、この感想を読んではいけません。

この感想を見て、気分を悪くされてしまっても、ご容赦ください。


生徒会各々のキャラが確立されつつあるけれど、何か変な方向に突っ走っているな。いや、ただ、私の好みではないというだけの話なのかもしれないけれど。まあ、いいか。内容としても、マンネリ云々は置いておいて、完全に失速気味。特に、各話の話の落とし方に至ってはシリーズ最低の出来。というか、落としきれていない。落ちていない。また、会話部分がこの本の最大の売りなのにもかかわらず、それが弱い。奇を衒っているように見えて、その実そこに捻りはない。というか、さくらファミリア、でもそうだったのだけれど、個人的に、ワンフレーズツッコミ、というものが好きではない。本書ではそれが多用されているため、ノリはよく見えるけれど中身がない(ワンフレーズツッコミ自体に中身がないと言っているわけではないけれど)、というように見えるのかもしれない。

子を想う親の愛情こそ、真に美しいものなのよ!

恒例の過去話。もはやギャグだとも思えなくなった。この薄ら寒くなるような、二束三文で売り飛ばされているような、使い古されているような、そんな話(とはいえリアルで起きていたらこんなこと言えないけれど)をギャグで使っているのだとしたら、そのセンスを疑うし、真面目に感動させようとしてシリアスにしているのであれば、そのセンスをもっと疑う。というか、見事に三振している…まあ、いいか。価値観が合わないのだろう。とでも言って、御茶を濁しておこう。

あとがき十一ページですって

生徒会の二心、でも思ったけれど、この人、あとがき上手くないよな…作者の本心は分からないけれど、本当にただ埋めているだけにしか見えない。その内容も、作者は良かれと思って、面白おかしく書いているのだろうけれど、何かずれている。空回りしている感が、とても強い…灰色狼なあとがきは、同じ位の文量があったけれど、普通に面白かったのに。まあ、いいか。