生徒会の三振
ネタバレがあります。ご注意ください。
また、酷評しています。
この作品を好きな方は、この感想を読んではいけません。
この感想を見て、気分を悪くされてしまっても、ご容赦ください。
生徒会の三振 碧陽学園生徒会議事録3 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 葵せきな,狗神煌
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/07/19
- メディア: 文庫
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生徒会各々のキャラが確立されつつあるけれど、何か変な方向に突っ走っているな。いや、ただ、私の好みではないというだけの話なのかもしれないけれど。まあ、いいか。内容としても、マンネリ云々は置いておいて、完全に失速気味。特に、各話の話の落とし方に至ってはシリーズ最低の出来。というか、落としきれていない。落ちていない。また、会話部分がこの本の最大の売りなのにもかかわらず、それが弱い。奇を衒っているように見えて、その実そこに捻りはない。というか、さくらファミリア、でもそうだったのだけれど、個人的に、ワンフレーズツッコミ、というものが好きではない。本書ではそれが多用されているため、ノリはよく見えるけれど中身がない(ワンフレーズツッコミ自体に中身がないと言っているわけではないけれど)、というように見えるのかもしれない。
子を想う親の愛情こそ、真に美しいものなのよ!
恒例の過去話。もはやギャグだとも思えなくなった。この薄ら寒くなるような、二束三文で売り飛ばされているような、使い古されているような、そんな話(とはいえリアルで起きていたらこんなこと言えないけれど)をギャグで使っているのだとしたら、そのセンスを疑うし、真面目に感動させようとしてシリアスにしているのであれば、そのセンスをもっと疑う。というか、見事に三振している…まあ、いいか。価値観が合わないのだろう。とでも言って、御茶を濁しておこう。
あとがき十一ページですって
生徒会の二心、でも思ったけれど、この人、あとがき上手くないよな…作者の本心は分からないけれど、本当にただ埋めているだけにしか見えない。その内容も、作者は良かれと思って、面白おかしく書いているのだろうけれど、何かずれている。空回りしている感が、とても強い…灰色狼なあとがきは、同じ位の文量があったけれど、普通に面白かったのに。まあ、いいか。