人類は衰退しました

人類は衰退しました (ガガガ文庫)

何だこれ…ともすれば退屈でしかないような題材にもかかわらず、ここまでのめり込ませられるとは…この作者何者だ。いや、まあ、クロスチャンネルは、私がクリアした数少ないノベルゲームの内の一つなのだけれど。とはいえ、PS2版のため、クロスチャンネルの魅力を十分に堪能できたのかは、わからないけれど。そういえば、確か、Remember11と発売日が一緒で、後回しにした記憶がある。しかも、Remember11の衝撃度がやばすぎた。それでも、クロスチャンネルにもかなり嵌まったのだけれど。確か、三日くらいでクリアした記憶がある。まあ、比較するものでもないか。その辺は、蓼食う虫も好き好きだろう。

というか、発売日に購入してから、放置十ヶ月…何故もっと早く読まなかったのか、後悔しているけれど、まあ、いいか。この独特の世界観が、何とも言えず、心地良い。しかも、引用する必要がないくらい、会話の悉くが、面白い。というか、孫とここまで話が噛み合うとは、爺さん若いな…そして、主人公と妖精たちの絡みが、とても微笑ましい。そのうえ、可笑しい。知らない間に、くすくす、と笑ってしまう。私は読書中、基本的に声にも顔にも感情を出すことがないため、驚いた。電車の中でなくてよかった。と、心底思った。

ああ、そうだ。妖精さんを見て、プーレを思い出した。