ルカ―楽園の囚われ人たち

ネタバレがあります。ご注意ください。

ルカ―楽園の囚われ人たち (電撃文庫)

ルカ―楽園の囚われ人たち (電撃文庫)

もしも、わたしが世界で最後の一人だったら

こういう儚げな世界観の物語を読んだのに、その中の言葉や展開に、特に何かを感じることがなかった。ふーん。という感じ。何かこういう感じも久しぶりだ。まあ、いいか。けれど、こういう状況にもかかわらず、登場人物たちの緊張感のなさはどうなのだろう。Ever17の緊張感のなさを思い出した。まあ、生身の体ではないため、仕方ないのかもしれないけれど。まあ、ずっと張り詰めていたからこそ、あのようなことが起こったのかもしれないけれど。あとは、補足ファイル。これ、もしかしたら、投稿した時点ではなかったのではないだろうか。と、思えるほどに、後付けした感じがする。補足というよりかは、蛇足だ。けれど、なんだかんだ言って、さすがは大賞作。一つの作品として、よく纏まっていた。というか、この作品からどうやったら、タロットのご主人様、になるのだろうか。謎だ。謎と言えば、題名の楽園とは何だろうか。こういう状況になっても彼らにとっては、ということだろうか。むしろ、このような状況だからこそ、ということだろうか。ルカにとっては、だろうか。まあ、全員にとって、なのだろうけれど。しかし、楽園の囚われ人たち、とは的確だけれど、何とも皮肉のきいた題名だな。と、思った。