世界樹の迷宮〜去り行くモノたちへの鎮魂歌〜
ネタバレがあります。ご注意ください
世界樹の迷宮 -去りゆくモノたちへの鎮魂歌- (ファミ通文庫)
- 作者: 嬉野秋彦,日向悠二
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2007/11/30
- メディア: 文庫
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それは巨大な墓標だった
ゲーム「世界樹の迷宮」のノベライズ。とはいえ、ゲームのストーリへの関与はない。まあ、それは、あとがきにも書いてある。もうすぐ2が発売なので、積んである本の中から掘り出して読んだ。おお、なかなか面白いではないか。もっと早くに読めばよかった。
ケルヌンノス
を、倒す話。ゲームで苦戦した覚えはないけれど、この世界では、誰も倒せていないらしい。私は一層のボスにかなりてこずった。なので、それが出てこなかったのは、少々、さびしい。あと、一層において凶悪な毒蝶と蟷螂。これも出てこなかった。新人云々の件のところででも、出してくれればな。と、思った。少々、さびしい。けれど、一番納得いかないのは、二層の花がまるで雑魚キャラだった部分。カミルの兄貴がこいつにやられたのならば、面白かったかも。…いや、地味すぎるか。というか、経験者じゃないとわからないし、ダメだな。しかも、アルケミストがいるので、楽勝といえば楽勝か。
――自分がそれほど影響力のある人間だと思っているのか?
ふーん。引退しても、弟子つれてこないのか。まあ、あいつにいるはずないけれど。というのはさて置いて、率直に言って、街での描写は若干退屈だ。それは、先が読めてしまう、ありがちなパターンだからだ。先が読めてしまうということは、はっきり言って、作者自身が作品内において、ネタバレさせているようなものである。次回作があるのであれば、そこを改善してほしいかな。もう少し、捻ってほしい。