学園カゲキ
ご注意ください。致命的なネタバレがあります。
また、感想の中に、ゲーム、スターオーシャン3のネタが出てきます。
ゲーム未クリアの方は、閲覧しないことを推奨します。
かなり酷評しています。
学園カゲキが好きな人、酷評を見るのが嫌いな人、
当ブログを見て気分を害したことがある人、既に気分を害している人は、
この感想を閲覧してはいけません。
感想を読んで気分を害してしまっても、ご容赦願います。
- 作者: 山川進,よし☆ヲ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/05/24
- メディア: 文庫
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バカって言うやつがバカなんだぞ!
バーカ!バーカ!
これは…西尾維新や支倉凍砂ぐらいとは言わないけれど、もう少し気の利いた言葉を用意してほしかった。それとも、高校生らしさを出しているつもりだろうか。確かに、このような無意味に見えることでも、現実でやる分には、楽しい。けれど、これは小説だ。いくらラノベとはいえ、もう少し言い回しを考えてほしかった。
話の内容は、どこかしらで見たような展開が続く。お約束のような、予定調和のような、そんな展開。何かのネタのような展開もある。まあ、それは別にいいのだけれど、それが何かちぐはぐしている感じ。しっくりこない。また、拓海と九月の心情の変化が唐突すぎる。それを示唆するような描写も、乏しい。現実では、いつの間にかというのも確かにあるけれど、これは小説だ。何か捻りがほしかった。サブキャラの影も、濃いとは言い難い。
ごめんねぇ。全部、嘘でした
は?この展開は、きつい。まるで、スターオーシャン3のFD世界のようなオチではないか。このオチのせいで、これ以後の展開も、まだBSカゲキなのではないかと思ってしまった。むしろ、この「学園カゲキ」という本自体が、BSカゲキの脚本なのではないか、と思ってしまった。このような感想を持ってしまうと、それを払拭するのは難しい。少なくとも、私には無理だ。
「アラ探し」のためだけに集中して見るようになった……
BSカゲキのキスシーンは問題にならなかったのだろうか?というような、野暮なアラ探しをするな。という意味だろうか。まあ、違う意味かもしれない。けれど、こういう描写をせずに、読者に判断を委ねる書き方のほうが、私は好みだ。
行かないよ、バカ
それでも、まあ、大団円で終わってよかったかな。若干の不信感は残ったけれど、星三つくらいかな。と、思っていた。この言葉が出てくるまでは。
BSカゲキは誰が何と言おうと本物に決まってるじゃない!こんな感動的な話を見て「作り物だ」なんてよく言えるわね、この冷血漢!お父さんってサイテー!
BSカゲキが最後まで作り物ではないかと疑っていた私は、どうやら、冷血漢らしい。サイテーらしい。しかも、この言葉の主である香織は、最初はヤラセだと思っていた人物だ。ヤラセだと思っていた香織ですら感動したというのに、それでも感動しない人は何なの?と、言われている気分だ。まあ、私はそのとおりの人物なので、それは別にいい。けれど、作者は何を伝えたくて、このエピソードを最後に書いたのだろう。私が感じたような印象を、読者に与えるためではないとは、思う。それでも、最後の拓海と九月の気持ちは、BSカゲキの影響を受けていない。というような、それを補足するような文章では、あると思う。このような、保険的なエピソードを最後に持ってくるのではなくて、本編だけで勝負できるような、感動させられるような、そんな描写を、してほしかった。タイトルどおり、カゲキな作品だった。
一冊だけで判断するのは早計なので、二巻も読了済み。結果は…